ゼロから始めるローソク足(1)

ローソク足シリーズ

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ゼロから始めるローソク足(1)

今回から、「ゼロから始めるローソク足」と題して、シリーズを始めます。
チャートの基礎中の基礎であるローソク足についてです。
どこのFX業者のチャートを見ても、ほぼ100%目にすることになるチャートの記述方法の一つでしょう。
大阪堂島米市場で生まれたこのテクニックは、今や世界中に広がった日本が世界に誇る技術の一つです。

ローソク足の成り立ち

ローソク足とは、1分なら1分、1時間なら1時間の始めの値と終わりの値を記録した上に、安値と高値の髭を追加したものです。
下記画像をご覧ください。
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値上がりして終わったものを陽線値下がりして終わったものを陰線と呼びます。
書き方の手順としては、とりあえず始値の横線を引き、終値の横線を追加、上昇ならそのまま白地、下落なら黒を塗ります。
✳︎塗りつぶされる色は見ているチャートツールによって異なります。
そして、安値と高値のところに点を打ち線を伸ばします。

記述練習

一度は実際に自分で記録してみるのがわかりやすいかもしれません。
新聞の株価欄などで株の情報を見ると、チャートではなく始値、終値、安値、高値の4つの数字で記載されています。
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一番大きい数字が終値です。始値、高値、安値があるのでローソク足をかけます。
上髭がほとんどなく、下髭が短い陰線が書けるはずです。
慣れが必要なので、手を動かすのが好きな人は色々な銘柄で何回か書いてみましょう。

ローソク足が使われる理由

値動きを表現するチャートとしては、ラインチャートという値動きをただの線で表現するものもあります。
直感的にはそのほうがローソク足よりも値動きが細かく見れそうです。
しかし、このラインは現実の値動きを全て表現できているでしょうか。
1分チャートなどでしばらくラインチャートを眺めてみてください。
 ・・・お分かりになりますでしょうか。
このラインチャートは、観察期間の終値始値しか表現できないのです。

マスターして相場無双

他にもローソク足には値動きを示唆するという強力な力があります。
あくまでも示唆であり、統計上の傾向でしかないので、過信はできませんが、
その力をはっきりと判断でき、活用できるトレーダーはあまりいません。
これらを覚えるだけで他のトレーダーより一歩リードできます。
残念ながら長くなりますので、その説明は次回以降。

番外編:為替市場の始値終値

日本の株式市場である東京証券取引所の取引時間は9時から15時です。
すなわち、始値は9時についた価格となり、終値は15時についた価格となります。
では、為替市場ではどうでしょうか。

市場はいつ開く?

為替は24時間取引が行われていますが、明確な基準があるのでしょうか。
これを知らないと、使っているチャートツールによっては異なった形のチャートを見ている可能性が生まれます。
時間基準には、欧州時間、ニューヨーク時間、日本時間などの様々なものがありますが、世界的には、ニューヨーク市場が閉じるニューヨーク時間17時を基準とするのが一般的です。
日本の外為取扱業者のツールも、一般的にはNY時間17時を日足切り替えの基準としているものが多いようです。
日本時間で言えば、夏時間は午前6時、冬時間は午前7時が基準時です。
あなたの使用しているツールの日足の基準時間はどうなっているでしょうか。
また、夏時間冬時間で4時間足の区切りはどういう状態でしょうか。
一度確認してみるべきでしょう。

夏時間と冬時間

夏時間:3月の第2日曜日〜11月の第一日曜日まで
冬時間:11月第一月曜日〜3月第2土曜日まで

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